実はWashington D.C.を出発したときから既に緊張していました。Central Parkで開かれる新年マラソンに本多忠勝具足を着て参加することになっていたからです。一体どうなることやら・・・

 途中でPhiradelphiaにも立ち寄ろうかと思っていましたが、既に夜だったので諦めてそのままNew Yorkに向かいます。Manhattan島の道も一方通行が多くて複雑すぎるのでかなり手間取りましたが、なんとかMid Townのホテルに辿り着きました。K君はEmpire State Buildingに行く、と言っていましたが、部屋に着くと疲れていたのでそのまま寝てしまいました。

翌日から観光開始。まずCarnegie Deliで朝食をとりましたが、ウエイトレスのおばさんはタイの移民だそうで、10分くらい我々と喋っていました。こんなに混んでるのにそんなに長い間油売ってていいのかな?

Manhattanのビル。
New Yorkにいるんだなーって気分になります。


ここは有名人もよく訪れるらしく、店内には沢山の写真が貼ってあります。


 朝食後、Rockfeller Centerに向かいます。沢山のビルが集まった商業エリアです。


GEビルにあるアメリカ4大テレビ局の一つ、
NBCのスタジオ。

Rainbow Roomは65階にあるManhattanの
夜景を楽しめるレストラン。




アメリカ一巨大なクリスマスツリー。
下はスケートリンク。
ワイヤーでできた天使。



 センターの近くには半世紀かけてようやく完成したカトリックのSt.Patrick大聖堂があります。中には入りませんでしたが、7000本以上のパイプを持つパイプオルガンと綺麗なステンドグラスがあるそうです。New Yorkで2番目に高いChryslerビルも見つけました。


高すぎて全体をカメラに収めるのは難しい・・・ 上層部の模様が独特です。

 次は国連本部。中に入るには空港並みの厳重なセキュリティーチェックが必要です。ここも観光客で長蛇の列ができていました。


 国連分担金の約20%を支払い(約22%のアメリカは滞納しているので実質世界一)、世界平和に貢献している日本がいつまでも常任理事国になれないのも納得がいきません。

 スズメの涙ほど(1〜2%)しか払わず、日本の領土、領空、領海を侵略し世界平和の元凶となっているロシア、中国が常任理事国としてのさばっているのも問題です。


 日本語のツアーもやっていますが、我々が来たときは既に定員オーバーだったので英語ツアーに参加しました。アフリカの職員の案内で内部を見学します。各国から寄贈された様々なものが展示されています。

レーガン大統領夫人が寄贈した絵だそうです。
様々な人種が描かれています。

東南アジアの船。



メタリックな天使が描かれています。


 兵器削減の取り組みを紹介するコーナーでは原爆投下後の広島、長崎から集めてきたものが展示され、原爆の悲惨さを物語っていました。しかしフランス、ロシア、中国と世界中に見境無く兵器をばら撒く国が常任理事国ではこのような活動も上手くいくはずがありません。


 先代国連事務総長ガリ氏(左)と現総長アナン氏(右)。アメリカが分担金を滞納する理由の一つはアナン氏をはじめ国連幹部の腐敗ですが、日本の分担金は彼らの懐に納まっているのか・・・またアナン氏は様々な不正疑惑に加え、竹島問題では韓国側の嘘で塗り固められた自分勝手で一方的な主張を鵜呑みにして日本を批判するなど軽率な行動があり、国連事務総長の器ではないような気がします。


安全保障理事会会議場。
バックの絵はノルウェーから寄贈されたそうです。

ここは何の会議場かわかりません。



総会会議場。


銃のモニュメント。国民が銃を持つのが
当たり前のこの国で効果があるのか?

 国連ビルの1階でお土産を購入したあと、カウントダウンのメッカTimessquareに向かいます。



New York Sightseengのバス。
色々な国の言葉でNew Yorkを紹介してくれるそうです。
雨の日には1階に座ったほうがよさそうだ。

すごい人ごみ。
Hard Rock Cafe発見。

ニューヨーク警察も武装して待機。
後ろにはスタバが。



 まだ正午だというのにすごい人だかりで、
既に座って待機している人もいます。

 カウントダウンのためだけにこれから12時間、
寒さに震えながらトイレにも行かず
ただひたすら待つだけなんて・・・

 年が変わる瞬間は左上のカップヌードルから
花火が上がり、周辺のビルから大量の
紙ふぶきが降ってくるはずです。

NASDAQの看板。インベーダーみたい。



その他にも色々な看板があります。

 地下鉄に乗ってテロで破壊された貿易センタービルに向かいます。切符を買うとお釣りで1ドルコインが沢山出てきます。Wichitaにいるときは他の人見せてもらったことしかなく超レアだと思っていた1ドルコインも、ここでは山のように手に入って全く珍しくなくなってしまいました。

復旧作業が行われています。

かつて姿を写したの写真。
犠牲者の冥福を祈って花が飾られています。

 そこから歩いてManhattan島南端のBattery Parkに向かいます。

1846年に完成したTrinity教会。
こちらは裏側みたいです。

かつて世界貿易センタービルに飾られていたオブジェ。
テロで傷つき、今はBattery Parkに。



女神。嫌なな予感がします。

女の子を4人ほど並ばせて、その上を前宙で
飛び越えます。すごい跳躍力。


 
彼方に女神がかすかに見えます。


 Liberty島に行く船は切符購入待ちで長蛇の列だったのでどうしようか迷っていると、上陸はしないけど女神の近くまで行く船があったのでそれに乗り込みます。

海から見たManhattan。


Empire State Building。
現在Manhattan一高いビル。


弓手。
夕日に重なって綺麗!まだ明るいのに、
まるで日没寸前のような写真になりました

正面。
現在は改修中で中に入れません。



マストにカモメが。

船とすれ違います。


Brooklyn橋。傍から見ると古ぼけた感じですが
夜はライトアップされてとても綺麗なはずです。

再びManhattanに戻ってきました。
帆船が係留されています。



乗ったのはこの船。
Miss New York。

 船から下りると先ほどの嫌な予感が当たり、K君が女神の前で着替えだしました。仲間と思われないように離れたところで待機し、写真を撮ってすぐ逃げます。

心の底からほんまにアホやと思いました。まわりには結構受けてました。

ちなみに彼がかけているのは2005年のサングラス。2005の○の部分がグラスに
なっており、毎年作られています。2011年以降どうするのかな?


 その後マラソンのゼッケンを受け取りにUpper East Sideへ行き、ホテルに戻ります。このころのMid TownはTimes Squareに殺到する観光客をコントロールするため、ブロックごとにバリケードがはられて武装警官が待機、普通の観光客は中に入れてもらえませんが、ホテルのキーを見せれば通してくれます。


メトロポリタン美術館。
ここに足利尊氏奉納と伝えられる白糸褄取威鎧が
あるはずです。見てみたい〜

Mid Townはライトアップされています。

 一旦ホテルに戻り、夕食を食べに外に出ます。ですが真っ当なレストランはどこも既に閉まっていて、結局テイクアウトの惣菜屋?で調達しました。バリケードの中に戻ろうととしたところ運悪く馬鹿な警官に捕まってしまい、すぐそこのホテルなんだよ、といくら説明しても、ここからは入れない、他をあたれ、の一点張り。結局ホテルを目の前にしながら数ブロック彷徨って漸く入れてもらいました。

ホテル前の人だかり。ものすごい人。

 だんだんとカウントダウンが近づき、緊張が高まってきます。もちろん甲冑を着なければならないからです。今でこそ慣れていますが、当時はまだ大勢の前で着たことがありませんでした。初めての舞台がのカウントダウンのニューヨークでは緊張しないはずがありません。


胴を支えるために腰に巻く飾り紐を忘れて
しまったので、かわりにシーツを巻きました。

 甲冑の上からコートを着て、兜等はかばんに入れて出発。Timessquareに押し寄せる人の波を掻き分けて会場に向かっていると、警官から、あいつら逆走してるよ、と笑われてしまいました。

 会場に着くと緊張はピークに達します。高校で陸上部だった頃、自分の出番を待つときのあの嫌な感じを思い出しました。K君に早くしろ、と促され、思い切って出て行くとたちまち写真を撮られまくりました。他の仮装した人たちとも撮りましたし、マラソンのスポンサーであるNikeからインタビューも受けました。こんなに喜んでもらえるなら着ていった甲斐があります。

 緊張していたせいか大袖も臑当もつけるのを忘れていました。数珠の位置もおかしい・・・人前で甲冑を着たこと、ではなく、甲冑をちゃんと着れていなかった、ということが恥ずかしいです。もう一度機会があったら(無いと思いますが)今度は大鎧で再挑戦したいです。

右はEMERALD NUTS。そういえば参加賞でもらったNUTS未だに持っています。まだ食べれるかな?


スターウォーズのキャラ?と熊?

ステージではコンサートが開かれていたような気がします。


2005年になった瞬間の花火。 K君はマラソンへ。

 甲冑着て走るのは重たすぎて無理なので、私は走らずに公園でずっと待ってました。その間も写真やビデオに撮られ続けました。K君が走り終わるのを待ってホテルに帰ります。その頃にはあれほど大勢の人がいたMid Townも殆ど人がいなくなり、任務を終えた警察官達がコーヒーを飲んでくつろいでいました。K君はそのままの格好だったので女性警察官に、その服いいねえ、と声を掛けてもらいました。

 ホテルに帰ったらすぐ出発の準備です。一泊300ドル近くしたのに午前3時には出発なんてもったいない気もしますが、時間が無いのでやむを得ません。車を持ってきてもらったら、ドライバーの兄ちゃんがスペイン系だったのでラジオもスペイン語放送にセットされていました・・・次の目的地はNiagaraの滝です。

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